2005年07月15日

『解夏』

きのうの記事でも述べましたとおり

病院から戻ってきてからは“ゴロゴロ”することしかできなかったので、

その暇々な時間をDVD観賞にあてました。

そこで観たのは、先日借りてきた映画でした。


タイトル: 『解夏』
制作:フジテレビ 幻冬舎 東宝 電通 アルタミラピクチャーズ(2003)
本編:114分
キャスト:大沢 たかお  石田 ゆり子 ほか



((独り言))

今回の映画のなかで気になったのは、

主人公の病気のことを知っているおじいさんが発した


「人は、最後に何を見るんでしょうなぁ・・・」


という台詞。

主人公を襲うのは、ベーチェット病といういわゆる難病だ。

未だ、特効薬と言えるものはない。

特徴的な症状は、視力の低下。それが進むと失明することもあるそうだ。

生真面目な性格から、人前でも、家族や彼女の前でさえも

気丈に振舞おうとする主人公が痛々しかった。

一度は「放っといてくれ」と離別を余儀なくされた彼女。

だけど、離れたときにはじめて大切さに気付く。


私なら、

あと3ヶ月で視力を失うと悟ったとき、何を見たいと思うだろう。

・・・・・・。

考えたけど、なかなか思いつかない。

それは、いかに普段“病気”や“死”に対して無頓着であるかの証拠でもある。

「生きながらの死」という言葉があるけど、今回のはきっとそれに近いはず。

実は、私も2歳くらいのときから難病と呼ばれるものとお付き合いしてきて

そのおかげで随分と痛みには強くなったけど、

それでもその病気は生死にかかわるものではなかったから。

自分も、まわりもゆったり構えることができた。

死を意識するのとは、全然違うはずだ。

ちょうど一年くらい前、ばぁちゃんが婦人科系のガンで入院・手術をした。

命に別状はないと言われていたけど、本当にそうなのかと思うほどやせ細り

それまで気丈にしていたのも、手術が迫ると不安げな顔をする。

けっこう時間がかかると言われていたし、もしかしたら、というのもあったかもしれないけど。

「ベリィ(もちろんここは本名ですが)は、意地っ張りだから気をつけないとだめだよ。 

Sくん、あの子はいい子だし、ばぁちゃんも気に入ってる。だから大事にしなさい」

と、語られた。しかも、目にはきらりと光る何かとともに。

(どうしてこんなこと言い出すんだろう)ってびっくりしたけど、

この映画を観たあと、何か似たものを感じた気がした。

ばぁちゃんはあのとき、何か見たいとか思ったのかな?



そして、私ならどうだろうともう一度考えてみる。

あえて言うなら、ナスカの地上絵が見てみたいと思った。

中学のころからずっと、生きてるうちに一度は見に行きたいと思っている場所だ。

今はまだ本で読んだだけのイメージでしかないけど、

実際目にしたら何か変わるかもしれない。

ちなみに、ふと気になったのでこの質問をSくんにもしてみたところ


「宇宙から地球が見てみたい」


のだそうな。

ナスカの地上絵よりもっとスケールがでかいね。

でも、こんなこと考えてたってきっと

“そのとき”になるとまた違うんだろうなぁ・・・。



先日某ウェブサイトで、最期のひとことは何ていうかっていう占いをしてみた。

そしたら私の結果は、

愛する人、家族、友人らに看取られながら・・・


「今まで本当にありがとう」


だそうだ。

本当かな?

そんな気もしないでもない。




posted by ベリィ at 11:34| 宮城 ☁| Comment(8) | TrackBack(0) | 観<みる> | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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